鼻の症状について

こんな鼻の症状の方はご相談ください

鼻づまり

鼻づまり(鼻閉)は、鼻の中の空気の通りが悪くなって、鼻による呼吸が十分に行えなくなっている状態です。
その原因疾患としては、急性・慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎などがあります。
これらの病気では、鼻の粘膜に炎症が起きて腫れ上がるため、空気の通りが妨げられてしまうのです。
慢性副鼻腔炎のように、鼻汁がたくさん分泌される場合にも空気の通り道が塞がれるため、やはり鼻づまりが生じます。同様に、風邪を引いて鼻汁が多く出るような場合にも、鼻づまりは起こりやすくなります。
また、鼻の構造的な問題によって起こる鼻づまりとして鼻中隔弯曲症や鼻たけ(ポリープ)があります。鼻中隔弯曲症では、鼻中隔(びちゅうかく:鼻腔の内部を左右に仕切っている壁)が強く曲がっているために、空気の流れが悪くなります。鼻たけは、副鼻腔の入り口付近に出来やすく、副鼻腔炎による粘膜の腫れが長く続いたり、繰り返し起こったりすることにより粘膜の腫れが戻らなくなったもので、やはり空気の流れを妨げます。

鼻が痛い

鼻におできが出来たり、鼻に湿疹が出来たりすると、そこに痛みが生じます。
おできは、小鼻、鼻の先、鼻の入り口などに出来、湿疹は、ほとんどが鼻の入り口付近に発生します。
鼻を頻繁にかんだり、鼻毛を抜いたり、鼻をいじったりしていると、おできや湿疹が出来やすくなりますので注意してください。

鼻血

鼻、特に鼻腔からの出血のことです。医学的には鼻出血と呼称されます。
子どもの鼻血は日常よく見られますが、その原因としては、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻風邪などがあります。これらの病気のために鼻の粘膜が荒れて出血したり、鼻水や鼻の痒みのため鼻をよく触って、その粘膜を傷つけ、出血したりもします。
成人では、高血圧や肝硬変、腎不全など、全身性疾患のために出血しやすくなっているケースもあります。また、月経時に鼻血が出やすくなる女性もいます。鼻のがんや白血病などの血液の病気で鼻血が出る場合もありますが、そうしたケースは稀です。
鼻血が命にかかわるようなことは滅多にありませんが、出血がなかなか止まらなかったり、それが大量だったりした場合、また鼻血を頻繁に繰り返すようなら、耳鼻咽喉科を受診してください。

嗅覚障害

鼻がつまっているわけでもないのに、鼻が利かなくなる疾患を嗅覚障害と言います。
匂いは鼻の奥にある「嗅粘膜」に"におい物質"が付着し、嗅神経を刺激して大脳に伝わります。この経路のどこかに障害が起これば、人は匂いを感じなくなります。
嗅覚障害は原因によって、呼吸性、嗅粘膜性、混合性、中枢性の4つに分類出来ます。どのような原因であっても、そのまま放置しておくと回復が困難になりますので、耳鼻咽喉科への早めの受診をお勧めします。

鼻水がのどに落ちてくる

「後鼻漏」(鼻漏とは鼻水のこと)と呼ばれるもので、鼻水が喉に流れてくる症状を言います。風邪やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、蓄膿症の症状として起こってきます。